車でWiFiを使う



車載WiFiが欲しくなりました。

まずは、ちょっと試したい程度なので、手持ちの部品と中古品で作ってみました。



方針


車載WiFiです。

エンジンをかけると自動でWiFiをONできるデバイスでかつ、安全面からリチウムイオン電池が無いものから選ぶことにしました。


そうなると選択肢は、USBタイプのモバイルWiFiルーターになりますが、ちょっと試すにはなかなか高価です。

例えばこのようなもの

そこで、ちょっと調べてみると、docomoのL-09CというdocomoのモバイルWiFiルーターは、バッテリーを抜いても動作させることができるようです。

これを使います。



準備するもの


まずは、WiFiルーター

docomoのL-09C モバイルWiFiルーター

あと、WiFiルーターに電源を供給しつつ、電源をONするために必要なケーブル(OTGケーブル)が必要。

OTGケーブルを自作するには、

microUSB延長ケーブル(おそらく全線結線) と

USBケーブル と

56kΩ抵抗 が必要。

あと、シガライターからUSB電源を供給できるもの。



OTGケーブルの作成


というわけで、L-09Cをバッテリーレスで動かすには、OTGケーブルで電源を供給する必要があります。

以前作ったOTGケーブルでつないでみましたが、残念ながら起動しませんでした。


もう一個、作成です。

適当なmicro B USBケーブルを使えば作れるだろうと思っていたのですが、手持ちのmicro USBのコネクタをばらしてみると電源の2極しか配線がありませんでした。

これではOTGケーブルとしての改造ができません。


そのため、micro USBの延長コード(全線結線品)を探して、そのケーブルと充電用のUSBコードの2本を使ってOTGケーブルを作りました。


かなり前に購入したmicro USB延長コード。

100均なのに、なんと全線結線品。

(セリアで購入したような気がしますが、今もあるかどうか...。)


線をぶった切って、USB Aとつなぎます。

こちらは、そのつなぐ用の普通のmicro USBコード。充電用でOK。

結線は、電源と、GNDと、IDの3本。

ID を 56kΩの抵抗を介してGNDに接続します。

接続テスト中。


かなり不格好になってしまいましたが、結線部を熱収縮チューブで処理しました。

ケーブルの作成の難易度はそれほど高くないのですが、都合の良い部品を安く手に入れるのが面倒でした。

ちなみに、安易に実現するためにはこのようなものがあるそうです。



L-09Cの起動


このように作ったOTGケーブルで電源供給すると、L-09Cは自動的に起動しWiFi接続できます。


うまく起動すると、電源ランプが一定間隔で点滅し続けるようです。

(私が入手したL-09Cは、画面の表示ができなくなった中古品でした。そのため、この赤ランプだけが起動を知らせてくれます...。)

嬉しいことに、起動がすごく早い。

なんと10秒ちょっとで、WiFiで接続できるようになります。


起動さえできるようになれば、モバイルWiFiルーターとしての基本的な設定をして、車のシガライターUSB電源につなげば、車載WiFiの出来上がりです。



さいごに


OTGケーブルとL-09Cで、いい感じの車載WiFiが実現できました。

値段も安く入手できるものなので、ちょっと試すには良かったです。


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おまけ

使ったものたち

ドライブレコーダーの電源が自動で入らない その2 解決編

KENWOOD ドライブレコーダーKNA-DR350 ですが、冬にエンジンをかけたときに自動で電源が入らなくなってからも長らく使っています。
だましだまし使っていたのですが面倒になってしまい、少しお金をかけてキチンと対策することにしました。

症状


まず、現状確認ということで、ドライブレコーダーの症状です。

普通に、エンジンスタートさせるとドライブレコーダーの画面に、バッテリー不足マークが出て、そのまま電源が切れます。

前の記事で書いた回避策で、だいたいうまく起動できるのですが、よーく冷え込んだ朝などは失敗します。
それに、古くなってきたせいか失敗の頻度が増えてます。

キー操作と、ドライブレコーダーの電圧と、ドライブレコーダーの動きはこんな感じ。

さらに、その失敗した場合が悲惨で、画面が崩れてしまい、リセットするか、電源を引っこ抜いてバッテリーが切れるまで待ってからでないとまともに動かなくなるケースも出てきました。
これがとても苦痛です。



方針


問題は、ドライブレコーダーのバッテリーが少ないときに、一度電流が流れて起動したあとで、エンジンスタート時の電圧降下があるのでトラブルが発生します。それの状態を回避するめに、エンジンがスタートして電圧が安定した後に、ドライブレコーダーに電流を流すようにします。

こうすることで、ドライブレコーダーのバッテリーが少なくても問題なく起動するはずです。




準備


今回使うものは、この回路です。
電源が入った後に、遅れてリレー(スイッチ)がONすることができるものです。これを使って、エンジンが掛かったあとでドライブレコーダーに電流を流すようにします。
私はここで購入しました。

その他、配線のための線材を準備しました。
もともとドライブレコーダーを接続するのに使っていたもの。
ヒューズボックスから電源を取るものです。

追加の回路をつなぐために準備したもの。
電源の線をぶった切って回路を追加すればよいのですが、ちょっと嫌だったので、管ヒューズの部分を使って、回路を追加しました。


配線


配線はこのようにしました。
アクセサリー電源につないだ +12V を VCC と COM 端子に接続。
ボディーアースは、GNDに接続。
ドライブレコーダーへ遅れて供給される +12V は、CK に接続。

このように接続することで、アクセサリー電源をONして、 +12V が印加されると、ある時間(1~10秒)遅れて、COM と CK間がリレーで接続され、ドライブレコーダーに +12V が印加されます。

遅れる時間は、写真の青いポテンショメータのつまみを回すことで調整できます。

あとは、ヒューズボックスを開けて、回路を割り込ませます。

全体の配線はこのようになります。

ケースを買うのを忘れてしまったため、ペットボトルを切り開いて、丸めて、結束バンドで止めてケースにしました。


あとは、車に戻して調整です。


調整


まずは、車に接続してテストします。

アクセサリー電源をONにした後に遅れてドライブレコーダーの電源が
入ればOKです。

後は、キーを回してエンジンがかかるまでの時間よりちょっと遅れてドライブレコーダーの電源が入るように、ポテンショメータのつまみを回して調整します。



そのように調整することで、エンジンが掛かってから、ドライブレコーダーに電流が流れるため、ドライブレコーダーのバッテリーの状態に関係なく起動することができます。

ちなみに、追加した回路ですが、運が悪いと不良品のことがあります。
私が最初に購入した類似品は、電源が入ったときに一瞬だけリレーが動いてドライブレコーダー中途半端に起動してしまい、それが原因でドライブレコーダーが暴走してました。
あまり安いものは選ばないほうが良さそうです。




さいごに


少しお金をかけてしまいましたが、ドライブレコーダーは全く問題なく起動するようになりました。

毎朝のストレスが無くなり、良かったです。

もうしばらく、このドライブレコーダーを使っていけそうです。

おまけ


使ったものたちです。



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