Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる③再 Zoiper1.53のインストール



Raspberry PiのFreePBXの電話機としてスマホを使い、アプリはZoiperを使っています。

実はこのZoiper、あるバージョンから、見た目も機能も大きく変わってしまっています。

以前のバージョンは、シンプルな画面でかつ、マルチアカウントが使えてとても便利だったのですが、Google Playからはダウンロードできないので、あきらめて新バージョンを使っていました。

しかし、私のスマホはとても古く、この新しいZoiperではバッテリーの消費がひどくて耐えられませんでした。

そこで、古いZoiperをインストールしてみました。



やり方概要


Google Playからインストールするのではなく、apkというものをダウンロードして、インストールします。
野良アプリとか言われたりするようです。
そのソフトの中身は、Googleも誰も保証してくれませんので、まさに自己責任での作業になります。

また、この記事は次の設定ができている前提です。
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる① Raspberry Piの設定
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる② FreePBXの設定



Zoiper 1.53 apk のダウンロード



Zoiper のapkは、ここからダウンロードしました。

http://www.zoiper.com/downloads/android/zoiper-android_1_53.apk

Zoiperのサイトなのでいくぶん安全な気がします。

スマホで直接ダウンロードするのが簡単です。

ちなみに、PCを使ってEdgeでダウンロードすると、なぜか拡張子を勝手にZipに変えてくれます...。おかげでしばらくハマってしまいました。
この現象が起こってしまったら、拡張子を apk に戻しておきます。


スマホへのapkの送信


apkをPCでダウンロードした場合は、Google Drive経由で持っていきます。
メールで送信するのが簡単なのですが、Zoiperの場合、ファイルが大きいのでだめでした。


スマホへの下準備


apkをスマホにインストールする際には、スマホの設定が必要です。

設定画面から、セキュリティをタップします。

提供元不明のアプリのインストールを許可するをチェックします。
警告を受け入れられるのであれば OK


Zoiperの設定


ダウンロードしたファイルをスマホでタップして起動させます。

インストールします。



起動画面です。
怪しいメッセージになっていますが、Cancelしました。
一度だけ出るみたいです。
アカウントの設定です。
Configを押して、Accountsを押します。
Add accounts
 アカウントはあるので、Yes
 Manual configuration
今回は、IAX の内線設定をしましたので、IAX を選択しました。

アカウントの詳細設定をします。
Account name スマホ 適当な名前です。
Host  192.168.1.123 Raspberry Pi に設定した固定IPアドレス。
Username  990 FreePBXで設定した内線番号 。
Password 上記の990のパスワード。

パスワードは、FreePBXにログインして、Applications → Extensions のあと、設定済みの内線番号のActions のノートと鉛筆のアイコンを押せば、Secret に記載してあります。

パスワードは長いので、たいてい間違います。慎重に入力します。
Save します。

うまくいきました。
表示が、緑の  になります。

ついでに使用するネットワークをWiFiのみに変更します。
Config → Advanced

Supported Networks と押すと、ネットワーク設定画面となります。
WiFiを残してチェックを外しました。

これで、家にいてWiFiが接続されているときのみ、レジストを試みると思います。



内線テスト


内線テストです。

FreePBXで時報を聞いてみます。

画面左上にあるダイヤルパッドマークを押します。

*60

とダイヤルしてみます。
時間の案内ができれば成功です。



外線テスト


05068680000が brastelの音声テストサービスです。
自分の声の録音できて、そのあと再生してくれます。
うまく再生できれば成功です。



スマホの設定戻し


提供元不明のアプリのインストールを許可するをチェックを外しておきます。

設定 → セキュリティ → 提供元不明のアプリのインストールを許可



最後に


古いZoiperに戻せてからは、バッテリーのことを気にすることなく、良い感じになりました。

関連記事

Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる① Raspberry Piの設定
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる② FreePBXの設定
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる③ 電話機(スマホ)の設定
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる④ 留守番電メッセージのメール設定
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる⑤ バックアップSDをつくる
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる⑥ Faxの受信
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる⑦ FAXの送信
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる③再 Zoiper1.53のインストール
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる 補足① 日本語表示

Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる③ 電話機(スマホ)の設定



電話機の準備です。
Raspberry PiのFreePBXの使える電話機で手軽なのはスマホを使うことです。
スマホはWiFiで、Raspberry Piと同じネットワークにつながっている必要がありますが、あとは無料のアプリがあれば良いだけです。

電話機としては、Grandstream のATAと一般の電話機を組み合わせて使う方法もありますが、まずは手持ちのスマホで試してからでも良いと思います。


スマホのアプリ


スマホのアプリは、Zoiperを使いました。

SIPではなく、IAXが使えるのが特徴です。
GooglePlay からインストールしました。


Zoiperの設定


起動画面です。
Agree & Continue を押しました。
Skip しました。


アカウントの設定です。

FreePBXで設定した内線番号 990 と、そのパスワードを入力して、Create an account を押しました。

パスワードは、FreePBXにログインして、Applications → Extensions のあと、設定済みの内線番号のActions のノートと鉛筆のアイコンを押せば、Secret に記載してあります。
パスワードは長いので、たいてい間違います。

Raspberry Pi に設定した固定IPアドレス 192.168.1.123 を設定しました。
Next

Skip しました。

今回は、IAX の内線設定をしましたので、IAX を選択しました。
Finish を押しました。

うまくいきました。
スマホの最上段の表示が、X だったのが、緑の  になります。

ついでに使用するネットワークをWiFiのみに変更します。
左上の 横三本線マークを押して

Settings

次に、 Advanced
Supported Networks と押すと、ネットワーク設定画面となります。

WiFiを残してチェックを外しました。



内線テスト


内線テストです。

FreePBXで時報を聞いてみます。

画面下中央にあるダイヤルパッドマークを押します。

*60

とダイヤルしてみます。
時間の案内ができれば成功です。



外線テスト


05068680000が brastelの音声テストサービスです。
自分の声の録音できて、そのあと再生してくれます。
うまく再生できれば成功です。


留守電の設定


FreePBXで留守電を設定します。

いつも持ち歩くスマホを電話機にする場合は設定したほうが良いと思います。

Ring Groups の設定の際に、Destination if no answer を、Terminate Call を選択しましたが、もし、スマホを持って外出した時に、電話がかかってくると、スマホはFreePBXにレジストさていないため、この設定のTerminate Callが実行され、即電話が切れてしまいます。
後から気がついたのですが、これはとても都合が悪いです。

電話が切れるのではなく、留守電応答になるように変更します。

Extension 内線の設定です。
Applications → Extensions のあと、設定済みの内線番号 990 のActions のノートと鉛筆のアイコンを押します。

次に、Voicemail タブを押します。
Enabled  Yes を選択します。

Submit を押しておきます。

次に、Ring Groupsの設定を変更します。

Appications → Ring Groups

Destination if no answer の設定を Voicemail に変えると、
どのように留守電(Voicemail)が反応するかを選べるので、Instruction Only を選びました。

在宅中でも留守電を使う場合は、Ring Time (max 300 sec)  の時間を調整します。
この設定時間を超えても電話に出ない場合は、留守電になります。

あとは、SubmitApply Config を押して設定反映です。


最後に


これで、外出時レジストが切れていても、留守電に録音されるようになります。
ただ、レジストが切れている場合は、電話のコールを待つこと無く、即留守電になってしまうのが、タマニキズです。

それから、最も困ったのが留守電の確認方法です。
留守電が入っているかを確認するには、スマホから *97 をダイヤルして音声案内を聞く必要があるようで、使い勝手が悪く、実用に耐えません。
そのため、次は、留守電に入ったメッセージをメールで送信する方法です。


関連記事

Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる① Raspberry Piの設定
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる② FreePBXの設定
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる③ 電話機(スマホ)の設定
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる④ 留守番電メッセージのメール設定
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる⑤ バックアップSDをつくる
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる⑥ Faxの受信
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる⑦ FAXの送信
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる③再 Zoiper1.53のインストール
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる 補足① 日本語表示

投稿リスト:

Chromecast with Google TV のリモコンの分解修理をする

Chromecast with Google TV のリモコンの、↓ ボタンの反応が悪くなってしまいました。 強く押せば反応はするものの、使っていて不自由です。 そこで修理をしてみることにしました。 方針 最初はリモンコンだけの購入を考えていました。 例えば、Amazonでも購入...