Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる① Raspberry Piの設定

+


Raspberry Pi 2 Model Bに、FreePBXをインストールして、brastel を使って、固定の IP電話をつくります。
この組み合わせでは、月額無料で、ナンバーディスプレイ対応の電話を持つことができます。
難点と言ったら、110番などの緊急電話や、一部のフリーダイヤルにかけることができないことです。

初期投資は、Raspberry Piのハード費用と、brastel のプリペイド、必要に応じて電話器(スマホで代用)が必要です。

Raspberry Piのハードは、Raspberry Pi 3のほうが、高性能で安く入手できますが、消費電力が高く、手持ちのUSB充電器が転用できないこともあって、Raspberry Pi 2を選びました。


ISOイメージのダウンロード


使用するFreePBXは、ここのサイト
http://www.raspberry-asterisk.org/downloads/ のものを使わせていただきました。
OSであるRaspbianと、Asterisk、FreePBXがセットになったイメージを入手可能です。


SDカードへの書き込み


Win32DiskImager を使ってSDカードへ書き込みます。
4GB以上のSDカードが必要です。
Windows PCに、SDカードを接続して、Win32DiskImagerからダウンロードしたファイルを指定して、Writeで書き込みをします。


Raspberry Piの起動


書き込んだSDカードをRaspberry Piに差し込んで、ネットワークに接続し、電源を入れます。
USB接続のキーボードと、HDMI接続のモニターがあれば、そちらで操作してもいいのですが、サーバとして使うので、ネットワーク経由での接続を行います。


SSHクライアントからの接続


TeraTermというものを使って、Raspberry Piに接続します。
ホスト名に root@raspbx を設定して

ユーザ名: root パスワード: raspberry と入力します。


無事ログインできれば、このような画面になります。



Raspberry PiのIPアドレス


もし、root@raspbx でうまくいかない場合は、Raspberry PiのIPアドレスを、ルータの情報から探ります。
ルータにログインして、DHCP IPv4のアドレス払い出し情報で、新しいものを探します。
TeraTermで、ホスト名にIPアドレスを指定して実行します。


SDカードのパーティションの拡大


4GBよりも大きな容量のSDカードを使っているので、パーティションを変更しました。
SDカードは寿命があるため、長持ちさせるためにもやっておいたほうが良いと思います。

raspi-config

Advanced Options 選択

Expand Filesystem 選択

あっという間に終了しました。
Tab キーで、<Finish> を選択して、リブートメッセージが出たので、リブートします。



起動後に、
df -h
で、パーティションが拡大したことを確認します。(16GBの例)

4GBしか使われていない例。(リブート前)



基本的な設定


sshのホスト鍵を作り直します。
regen-hostkeys

タイムゾーンの設定をします。
configure-timezone

Asia -> Tokyo と選択します。




パスワードの変更


rootのパスワードを変更します。
passwd

新しいパスワードを入力します。


Raspbxのアップデート


raspbx-upgrade と入力
時間がそれなりにかかりました。30分程度かかったと思います。
時々、Disk space が必要と聞かれるのは yとしておきました。


固定IPアドレスへの変更


nanoエディターを使って、設定ファイルを編集します。

nano /etc/dhcpcd.conf

# Example static IP configuration: を参考にしながら、
以下を追記しました。

interface eth0
static ip_address=192.168.0.123
static routers=192.168.0.1
static domain_name_servers=192.168.0.1 8.8.8.8

※Raspberry Pi のIPアドレスを 192.168.0.123 ルータのIPアドレスを 192.168.0.1 としています。


上書き保存 ctr+O のあと、ファイル名を確認してエンター、ctr+X で終了

shutdown -r now で再起動します。


Fail2Ban のインストール


不正アクセスの対策としてFail2Banをインストールしておきました。

install-fail2ban

途中、通知送信のためのEmailアドレスを聞かれますがそのままエンターを押しました。
(とても面倒な)Emailの設定をしなければ、通知は届きません。

※Email設定ができれば、Fail2Banからメールが届くようになります。


とりあえず


これで、SSHを使ったRaspberry Piの設定は終わりです。
次は、FreePBXの設定をしていきます。


関連記事

Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる① Raspberry Piの設定
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる② FreePBXの設定
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる③ 電話機(スマホ)の設定
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる④ 留守番電メッセージのメール設定
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる⑤ バックアップSDをつくる
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる⑥ Faxの受信
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる⑦ FAXの送信
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる③再 Zoiper1.53のインストール
Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる 補足① 日本語表示

投稿リスト:

Chromecast with Google TV のリモコンの分解修理をする

Chromecast with Google TV のリモコンの、↓ ボタンの反応が悪くなってしまいました。 強く押せば反応はするものの、使っていて不自由です。 そこで修理をしてみることにしました。 方針 最初はリモンコンだけの購入を考えていました。 例えば、Amazonでも購入...