Raspberry Pi + FreePBX + brastel で固定電話をつくる⑦ FAXの送信



せっかくFAXが受信できるようになったので、送信もトライしてみました。


FAX送信用のユーザの追加 Raspbianの設定


Tera TermでRaspberry Piにログインして、設定します。

FAX送信用のユーザを追加します。
ユーザ名は、FaxUser としました。
useradd FaxUser


次に、パスワードを設定します。
passwd FaxUser

パスワードを二回入力します。
入力文字が「・・・」などの伏せ字で表示されたりしないので、間違えないように入力します。

最後に、HylaFAXにユーザを追加します。
faxadduser FaxUser

Raspbianの作業はここまでです。



FAXクライアントのインストール


FAXクライアントをPCにインストールします。
私は Winprint HylaFAX Reloaded を使いました。

ここからダウンロードしました。
https://sourceforge.net/projects/wphf-reloaded/

ダウンロードファイルを起動します。
言語は、English を選択。


 チェックを入れて Next

 どんどん進めます。

 もちろんチェック入れて Next
 Install
 Finish でインストールは終了です。

プリンタとして、HylaFAXが追加されています。


FAXクライアントの設定


次にHylaFAXクライアントの設定です。
スタートメニューから、 Winprint HylaFAX GUI を起動します。

Yes


HylaFAX server address raspbx ←としておきました。うまくいかない場合はRaspberry Pi のIPに設定します。
Login FaxUser ←先程設定したFAX用のユーザ名
Password Pass ←先程設定したFAX用のパスワード
Default notify name@gmail.com ←Fax受信用のEmailアドレスにしておきました。
Nortification Failure and Success ←にしておけば、FAXした結果がうまくいっても失敗してもメールで知らせてくれます。
Page size A4 ←に変更。
Resolution Fine ←に変更。
Language English ←に変更。



FAXの外線設定 Outbound Routes


FreePBXの設定です。

FAX用の外線発信の設定をします。
すでに、FAX用に割り当てている内線番号から外線発信できる設定になっているのであれば、何もする必要はありません。

新しく外線発信するルートを設定するには次のようになります。

FreePBXにログインして。
Connectivity → Outbound Routes
+Add Outbound Route

Route Setting タブ
 Route Name 例えば、FAX外線発信
 Trunk Sequence for Matched Routes 以前Trunkとして設定した、FUSIONが選択肢としてでてきますので設定します。


Dial Patterns タブ

 海外への発信を防ぐために、
0ZZXXXXXXX
0ZZXXXXXXXX
0N0XXXXXXXX

Zは、1~9
Nは、2~9

セキュリティーのために、発信できる内線を限定する場合は、CallerIDに、内線番号を指定します。

FAX用の内線番号に、997を設定したので、その番号を設定すれば、997の内線からのみ外線発信できるようになります。

SubmitApply Config を押して設定反映です。



FAXの送信テスト


FAXの送信テスト

いよいよ送信テストです。

PCでなにか適当な文書や、絵などをプリンタ (HylaFAX) で印刷します。

例えばメモ帳で文字を入力して、印刷先をHylaFAXにしています。


Send FAX のウィンドーが開きますので、
FAX numbers に 相手先のFAX番号を入れて、Send ボタンを押せば送信できます。

うまく行けば、設定したアドレスに次のようなメールが届きます。




FAXの頭書きの調整


試し送信したFAXを見ると、頭書きが、文字化けしていました。
ロケール設定で日本語を設定しているとうまくいかないようです。

そのままだと気持ちが悪いので、頭書きを変更しました。

再び、Tera TermでRaspberry Piにログインします。

HylaFAXの定義ファイルをエディタで開きます。

nano /etc/hylafax/config.ttyi997

※ここで、997は、HylaFAXをインストールするときに設定した内線番号です。

CountryCode:            81
AreaCode:               50
FAXNumber:              05050001234
LongDistancePrefix:     0
InternationalPrefix:    010
DialStringRules:        etc/dialrules
ServerTracing:          1
SessionTracing:         11
RecvFileMode:           0666
LogFileMode:            0600
DeviceMode:             0600
RingsBeforeAnswer:      1
SpeakerVolume:          off
GettyArgs:              "-h %l dx_%s"
LocalIdentifier:        "50 / FAX"
TagLineFont:            etc/lutRS18.pcf
TagLineFormat:          "From %%l|%c|Page %%P of %%T"
MaxRecvPages:           175

上記の場合の頭書きは、
From 50 / FAX         2010年1月1日 01時01分01秒 Page 1 of 1
となると思われますが、実際は文字化けしていてこんなになってました。

TagLineFormat:          "From %%n|%Y-%m-%d %T|Page %%P of %%T" に書き換えると頭書きは、

From 05050001234         2010-01-01 01:01:01 Page 1 of 1

となりました。

%%n は、FAXNumber
%Y-%m-%d %T は、日時の指定になります。



最後に


これでFAXの送受信ができるようになりました。
PCからプリントするだけでFAXできるのでなかなか良い感じです。

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